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登録販売者の試験


登録販売者の試験

登録販売者の試験はマークシート方式の筆記試験。都道府県ごとに2008年8月から実施される。初年度(2008年度)から数年は1年間に2回実施され、その後は1年間に1回の予定。 受験資格は実務経験が必要。

登録販売者試験の受験資格

登録販売者の受験資格では実務経験が必要となる。薬局・ドラッグストアなどの管理者から実務経験の証明書をもらって申請する。証明書では実務従事の期間と主にどのような業務を行ったかを記す。1カ月に80時間以上、連続した期間。原則として、1つの店舗での勤務。
業務内容は下記すべての項目を満たす必要がある。  

1.大学等の薬学専門課程修了者
2.高校(薬学専門課程以外の大卒含む)を卒業し、1年以上一般用医薬品の販売等に関する実務に従事した者。高校卒業でない場合は、4年以上の実務経験が必要
3.その他、1か2と同等以上の知識経験を有すると認められる場合。例えば、外国薬学校卒業者、外国の薬剤師免許取得者、高等学校卒業程度認定試験に合格し、1年以上一般用医薬品の販売等に関する実務に従事した者

登録販売者の試験項目

以下の5項目について「試験問題作成の手引き」から出題(計120問、240分)。「試験問題作成の手引き」は、厚生労働省で作成され、原則年1回、現状に合ったものに改訂される。

1.医薬品に共通する特性と基本的な知識:20問
2.人体の働きと医薬品:20問
3.主な医薬品とその作用:40問
4.薬事関連法規と制度:20問
5.医薬品の適正使用と安全対策:20問

登録販売者の試験内容

医薬品の販売現場で実際に購入者等へ適切な情報提供・相談応需を行えるかどうかを確認するため、実務的な内容が問われる。

1.販売時に購入者に適切な情報を提供するために必要な知識
2.副作用等に適切に対処するために必要な知識
3.薬事関連法規を遵守して医薬品を販売等するために必要な知識
4.上記1~3までの知識を身につけるために必要な基礎的な知識

試験地

登録販売者の試験は全国47都道府県で実施。第1回は、8月~10月にかけて行われた。

8月実施:北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県 ・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県 ・長野県・福井県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取
県・島根県・岡山県・広島県・山口県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
9月実施:富山県・石川県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県
10月実施:徳島県・香川県・愛媛県・高知県

2008年度 登録販売者試験結果

2008年度、初めて実施された登録販売者試験は第1・2回試験合わせて全国で58,715人が合格した(合格者数は、薬事日報社新聞「薬事日報」2009年3月30日より引用)。 厚労省資料によると、改正薬事法の施行は2009年6月1日。そこで6月1日から薬局やドラッグストアの店頭では、登録販売者の有資格者が第2類医薬品・第3類医薬品の情報提供や販売をすることが可能となる。(厚労省資料 「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の概要」)